解体新書を書いたぃ!〜杉田玄白と前野良沢

今日は二人のゲストをお呼びしています。
杉田玄白さんと前野良沢さんです。
お二人は「解体新書」という本を出した事で有名です。
・・・・ところで「解体新書」ってどんな本ですか?
りょうこ
なにーっ!!
「解体新書」も知らずにわしらを呼んだのか!?
玄白殿、わしは不愉快だ!!帰りましょう!!
前野良沢
まあまあまあ、良沢さん、そう怒らずに。
これ娘さんや、
良沢さんはいーかげんな事がキライな人なんだ。
インタビューの時は資料を読んで、
ちゃんと下調べをしておいた方がいいな。
杉田玄白
はーい、ごめんしてね。
りょうこ
なんだ!!そのふざけたあやまりかたはっ!!
あやまる時は三つ指ついてあやまりなさい!!
ハァハァ、ゼィゼィ・・・・
前野良沢
ははは、良沢さん、
あまり興奮すると血管が破れて死にまするぞ
あとは私におまかせください。
杉田玄白
本当ですよ、年寄りは無理しちゃいけません。
あとは玄白さんに聞きますから。
ねえー玄白さん「解体新書」ってどんな本なの?
お・し・え・てぇーん。
りょうこ
うんうん、可愛い娘さんじゃな。
いいかな、「解体新書」とはな、
オランダの医学書「ターヘルアナトミア」を、
日本語に翻訳したもの
なんじゃ。
この本が出版された事によって、
日本の近代医学が大きく発展したんじゃ。
杉田玄白
なんだ、
オランダの本を翻訳しただけなんですか。
りょうこ
「だけ」とは何だ!!「だけ」とは!!
わしらがどんなに苦労して
「ターヘルアナトミア」を翻訳したかわかっとんのか!!
オランダ語の辞書もない、話せる人もいない、
わしでさえアルファベットと、
いくつかの単語しか知らなかった・・・・

そんな悪条件の中で一冊まるまる訳したんだぞ!!
ゴホゴホホ!!ゴホホホホホ!!
・・・・ハァハァ、ゼィゼィ・・・・・
前野良沢
あーあー、良沢さん、
興奮しちゃダメだって言ったのに・・・・
ささ、奥で寝てなされ。さあさあ。
杉田玄白
(ここで良沢奥へ引っ込んで横になる)(((((((((
ホッ。
うるさいじいさんが引っ込んで静かになってよかった。
玄白さん、二人で仲良くやりましょーねー。
ところでさっきの話の中で、
オランダの辞書も使わないで翻訳したって本当ですか?
ウソでしょ?辞書なしで訳せるわけないですよね?
りょうこ
はははは。本当じゃよ。
オランダ語をオランダ語で説明してある辞書はあったがね、
オランダ語を日本語で説明した辞書なんて、
世界中のどこにもなかった
んじゃ。
杉田玄白
えー、ウソー!!
それでどうやって翻訳したんですか?
りょうこ
最初始めた時はな、
良沢さんがアルファベットと単語を、
いくつか知ってるだけだったんじゃ。
まことに心細かったもんじゃ。
杉田玄白
玄白さんは、
どのくらいオランダ語を知ってたんですか?
りょうこ
わしか?わしは全然知らーん。
「あるふぁべっとって何?」というレベルじゃ。
何しろオランダ語は横に書くものだ、
というのをそれまで知らなかった
からな。
はっはっは。
杉田玄白
ありゃー、それでよくオランダ語の本を翻訳しよう、
なんて思いましたね。
りょうこ
ははは、翻訳に関しては、
ほとんど良沢さんにやってもらったんじゃ。
あの人はいーかげんな事はキライじゃからな、
こういう作業が向いとったんじゃろう。
杉田玄白
でも翻訳するって言ったって、
その程度のレベルで、
どうやって意味をつかんでいったんですか?
りょうこ
最初はオランダ語の文字をみつめているだけで、
一日が過ぎておった

朝から晩まで、
わけのわからん記号のような文字を見ているだけじゃった。
あれはけっこうつらかったのう。
でもそのうち、意味をつかむヒントをわしが発見したんじゃ。
杉田玄白
え?
どんなヒント?
りょうこ
「ターヘルアナトミア」の他に、
人体の絵と説明がのってる、
オランダ語の本があったんじゃが、
この本から、
人体の名前をオランダ語で何というかが、
いくつもわかることを発見したんじゃ。
杉田玄白
えー?つまりどういうこと?
りょうこ
たとえばアゴの絵があって、
そこに「JAW」というオランダ語があったとする。
すると「JAW」とはアゴのことだ、
というのがわかったんじゃ。
さらにたとえば
「UP JAW」「DOUN JAW」という説明があったら、
「UP」は上、「DOUN」は下、という事までわかった。
杉田玄白
ははあ、なるほど!!
玄白さんかしこーい!!
りょうこ
でへへ・・・もっとホメてホメて。
オホン、まあとにかくこうやって進めて、
3年後にやっと訳すことができたんじゃ。
杉田玄白
3年もかかったんですか!!
でも玄白さんたちがこの本を翻訳したから、
医学が発展したってさっき言ってましたよね。
りょうこ
そうじゃ。「ターヘルアナトミア」は、
西洋の最先端医学が書いてある本じゃったからな。
この本の翻訳によって、
ずいぶん助かった人もおるじゃろうて・・・・。
杉田玄白
そこまで聞くと、
この本の日本名を「解体新書」と名付けたのも、
なんとなく意味がわかるような気がしますね。
りょうこ
名付けたのはわしじゃ。
どうじゃ?書いた、書いたぃ・・・解体新書!!
よかろう?はっはっは!
杉田玄白
こら!!玄白殿までオヤジギャグ使いおって!!
神聖な医学書を何と考えとる!?
まったくどいつもこいつも!!
・・・ゲホ、ゲホゲホゲホ、ウエッ、オエッ、ゴボボボボ・・・
前野良沢
あーあ、良沢さん、
ちゃんと寝てないで起きてくるから、
・・・・これこれ、医者じゃ。
誰か医者はおらんか?
杉田玄白
玄白さんも良沢さんも、
医者じゃないんですか?
りょうこ
ああ、そうじゃったな、
はははは・・・・
杉田玄白

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