本物の水戸黄門あらわる!

今日は緊張しています。
なんたってあの水戸黄門さんが来てくださってるんです。
りょうこ
カッカッカッ、かわいい娘さんじゃな
今日はわしの何が聞きたいんですかな?
水戸黄門
昔からこれだけは聞きたかったんです。
何で「黄門」なんですか?
違う名前にすればよかったのに、
これじゃ「肛門」と間違える人もいますよ
りょうこ
カッカッ・・・・「黄門」は名前ではないのじゃよ。
わしの正式名は水戸中納言光圀
中納言というのは朝廷からもらった肩書きで、
これを中国では「黄門」と言うのじゃよ。
だからわしは水戸黄門と呼ばれとる。
おしりの事とは違いますぞ。カッカッ。
水戸黄門
あーそうなんですか。
それだけが聞きたかったんです。
あとはテレビで黄門様について勉強しますので、
今日はどうもありがとうございました。
りょうこ
ああ、これこれ娘さんや。
どうもわしの事を誤解しておらんかな?
本当のわしは時代劇の水戸黄門とは全然違う人間なんですぞ。
水戸黄門
え!?そうなんですか?
時代劇みたいに助さん格さんと一緒に、
悪人をこらしめて旅したんじゃないんですか?
りょうこ
カッカッカッ。やはり誤解しておるようですな。
本当の私は、
47歳の時に江戸から千葉・鎌倉のあたりへ行った事があるくらいで、
日本全国を旅なんかしておらんのですぞ。
水戸黄門
ええっー!?
じゃ風車の弥七さんは?
うっかり八兵衛さんは?
りょうこ
↑この人とこの人
二人とも架空の人物じゃな。
水戸黄門
じゃあ、じゃあ、
由美かおるさん(役名忘れた)が、
風呂に入ってるのを黄門様がのぞいた事は?
りょうこ ↑この人
カッカッカッ・・・・
そんなうれしい事があったらよかったのじゃがの・・・・
いや、わしがそんな事をする訳がないではないですか。
みんな作り話じゃよ。
水戸黄門
なあーんだ、全部作り話なんですか。残念。
でもそれじゃあ本当の黄門様って何をした人なんですか?
りょうこ
わしはな、一言で言うと
「大日本史」という本を作らせたことによって名を残したんじゃ。
水戸黄門
「大日本史」ってどんな本ですか?
りょうこ
中国にはきちんと時代のながれを追った歴史書があるんじゃが、
日本にはそういうちゃんとした歴史書がなかったんじゃ。
だからわしが作らせた。
それが「大日本史」じゃ。
わしが死んでからもずっとつくられて、
明治39年にやっと完成したんじゃよ。
水戸黄門
ひえー?そんなに?
作るのにずいぶんかかったんですね。
りょうこ
うむ。
わしが死んでから約200年たって完成したんじゃからの。
それでその編集スタッフに、
佐々介三郎と安積覚というのがおっての、
この二人がどうやら助さん、格さんのモデルになったらしいんじゃな。
水戸黄門
ああ、助さん格さんはいたんですか。
少し安心。
それで助さん格さんはどんな仕事をしたんですか?
りょうこ
介三郎は「大日本史」の資料集めに日本全国を回った・・・・・・・
これがわしが全国に行ったと勘違いされるモトになっとるんだがの・・・・。
覚はわしの元で「大日本史」の編集長として本をまとめたんじゃ。
水戸黄門
ふーん。悪人退治の仕事じゃないんですか。
なんだかテレビと違って全然面白くない仕事ですね。
りょうこ
カッカッカッ。ガッカリしたかの?娘さん。
もう一つガッカリさせると、
「天下の副将軍」なんて職名もありゃあせんのじゃよ。
水戸黄門
えー?副将軍でもないんですかあー?
それじゃあ全然面白くない、ただのおジイさんじゃないですか。
りょうこ
カーッカッカッ。
あまりガッカリさせてばかりではかわいそうじゃの。
そろそろインタビューも終わりに近いし、
あれを出してやろうかの?
これこれ助さん、格さんや、そろそろいいでしょう・・・
ジャーン!!これが水戸黄門の三つ葉葵の印篭じゃ!!
頭が高い!!ひかえおろう!!!
水戸黄門 架空の人物・助さん
ははーっ!!
え?何?印篭はあるの?
わー、チョーうれしー!!
りょうこ
カッカッカッカッ、
わしの時代の人間なら、印篭は必需品じゃ。
わしでなくとも誰でももっとるよ。
カーッカッカッカッカッカッ。
水戸黄門
なんだそうか。
でも結論としては、
水戸黄門さんがテレビと一緒なのは印篭だけだった
って事ですね。
りょうこ
カッカッカッ、そういう事。
では、私はこれで。
娘さんや、好(す)いた相手と手を取り合って、
末永くいつまでもお暮らしなさいよ。
たっしゃでな。
水戸黄門
最後だけ時代劇調でしめるんですね。
私に好きな相手なんていませんよ!!
りょうこ
めでたしめでたし。
カーッカッカッカッカッカッ・・・・・
水戸黄門 かわいそうだから
格さんも出しておくか

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