日本史・That's雑談
第15回 主題 
平安から平成がわかる


最近、官僚の腐敗が取り沙汰されていますね。
社会保険庁をはじめナントカ公団とか。
ひのもとあや
テレビのニュースなんか見てるとひどいもんでんな。
国が大赤字なのに税金を湯水のごとく使ったりして。
赤字屋サバ
まったく。
ワシには全然税金を無駄使いさせてくれないのに・・・
伊塚光五郎
当たり前やろ!
税金無駄遣いしたらアカンのやて!
赤字屋サバ
天下り」なんて言葉もよく聞きますよね。
りょうこ
そうですね。
「天下り」するたびに退職金をもらって、
その額が何千万、何億という人もいるとか。
ひのもとあや
国民がおかゆをすすっている時に、
離れではスキヤキを食べている

なんてたとえをした人もいたちゅう話でっせ。
赤字屋サバ
ワシはスキヤキより寿司を食べたいですな。
伊塚光五郎
黙っとれ!
ところであや先生、今回はなんの話でっか?
赤字屋サバ
今回は官僚事情をベースに、
平成と平安時代が似ている
という話をしたいと思います。
ひのもとあや

平安時代

平成
794〜1192年までの約400年の時代区分

1989年〜現在

平成には国の会計とは別に「特別会計」というものがあって、
この特別会計が無駄遣いされているようです。
ひのもとあや
特別会計って何?
りょうこ
特別会計、いうんは、
特定の事業や特定の資金を運用する等の目的で予算化され、
集められている資金や。
使い方はそれぞれ集めたトコが独断で決めることができんのや。
この特別会計は、財務省や国会のチェックが入らないんやで。
つまり使い放題、ちゅうこっちゃ。
赤字屋サバ
国の会計とは別の予算があるなんて知りませんでしたな。
伊塚光五郎
せやろね。
しかもこの特別予算、
官僚たちが自分たちのふところに入るように、
ズルがしこく使っとるらしいねん。
赤字屋サバ
平成の官僚もズルがしこいですが、
平安の官僚にもズルがしこい人がいました。
ひのもとあや
平安の官僚、いうたら、有名な藤原氏やね。
赤字屋サバ
藤原道長!
りょうこ
そうですね。藤原道長は有名ですね。
この藤原氏が、
平成の官僚とまったく同じようなことをしていた
んです。
ひのもとあや
どんなことですか?
りょうこ
荘園」のことでんな?
あや先生。
赤字屋サバ
ああ、水戸黄門に出てくる鬼若役の・・・
伊塚光五郎
それは「照英(しょうえい)」!
赤字屋サバ
「荘園」というのは、
もともと国の土地だったものを、
特別な法律などによって私有地にしてしまった土地のことです。
土地からは年貢(予算)がとれるわけですから、
荘園というのは、
平安時代の特別予算のようなもの
なんですね。
藤原氏はこの荘園を増やすことによって、
国の予算をどんどん減らしていったんです。
ひのもとあや
しかもこの平安時代の特別予算、まったくの私有財産やからね。
藤原氏の使い放題ちゅうこっちゃ。
赤字屋サバ
藤原氏って当時の官僚でしょ?
その官僚が国の予算を自分の予算にしちゃってたんだ。
りょうこ
ワシも藤原氏を見習いたいですな。
伊塚光五郎
なにをどんなふうに見習うねん!
赤字屋サバ
ここでポイントとなるのは、
本来国のことを一番に考えなくてはならない藤原氏が、
国の予算を食いつぶしていた
という点です。
ひのもとあや
平成の時代でも、
本来国のことを一番に考えなくてはならない官僚が、
国の予算を食いつぶしていまんな

似たようなもんや。
赤字屋サバ
まったく。
そういう食いつぶしの話になると、
腹がいっぱいになってきますな。
伊塚光五郎
「腹がいっぱいになる」やなく、
「腹がたってくる」やろ!?
赤字屋サバ
この「荘園」にはさまざまな特典があり、
利権がからんでいました。
ですから「荘園」にかかわることができれば、
みんなが甘い汁をすうことができたんです。
平安時代400年近くもこの荘園システムが続いたのは、
その辺に理由があったんですね。
ひのもとあや
みんな甘い汁を吸いたがったってことですね。
りょうこ
甘い汁とはおしるこみたいなもんですかのう?
伊塚光五郎
アンタ静かにしとってや。
赤字屋サバ
しかしこの荘園システムも、
武士の出現によって崩壊していきます。
ひのもとあや
武士とはつまり、
荘園システムで甘い汁が吸えない連中や。
いや、むしろ、自分の稼ぎを吸い取られてた連中やね。
この不公平を何とかするために武士が立ち上がるわけや。
ほんででけたんが鎌倉幕府。
赤字屋サバ

いかにして荘園は終わったか
そして
いかにして特別会計を終わらせるか

平安時代の荘園システムは、
国家予算をどんどん減らしていきましたが、
これを食い止めることはできませんでした。
なぜなら荘園を増やすのも藤原氏なら、
国家予算を管理するのも藤原氏だった
からです。
ひのもとあや
藤原氏は国の政策はほっといて、
自分たちの財産をふやすことばっか考えてたんやね。
赤字屋サバ
そのことがわかる象徴的な建物が、
平等院と羅生門です。
平等院というのは藤原氏の持ち物、
羅生門は国の持ち物でした。
藤原氏の平等院は豪華絢爛な建物で、
現代も国宝に指定されているくらい立派なものですが、
国の建物である羅生門は、当時もボロボロで、
そのうえ現在はカケラもなく消え去ってしまっています。
ひのもとあや
つまり国会議事堂が雨漏りしとんのに、
官僚の家には、
税金使って豪華な屋根をつけとるようなもんや。
赤字屋サバ
国会議事堂って雨漏りしてるんですかな?
伊塚光五郎
たとえや、たとえ!
赤字屋サバ
ひどい話ですね。
でも藤原氏のこんなやり方も、
どこかで終わったんですよね?
いつ終わったんですか?
りょうこ
じつは荘園というものは、
見方によっては戦国時代、
あるいは江戸時代幕末まで続いたので、
「いつ終わった」とはハッキリ言えないんですが、
日本史的に「終わった」と言えるのは、
院政が始まった1086年ではないでしょうか。
ひのもとあや
院政、いうんは簡単に言うと、
引退した天皇(院)が権力握ることや。
権力が藤原氏から院に移ったんで、
荘園も「終わった」と言えるわけやね。
赤字屋サバ
それまでの天皇は藤原氏の娘から生まれていたので、
藤原氏の好き放題にできたのですが、
院政を始めた白河上皇は、
藤原氏の影響が少ない人だったので、
院政を始めることができたんです。
ひのもとあや
ふ〜ん。
つまり、政治能力的にどうのじゃなくて、
藤原氏の血筋が薄くなった人だったから、
荘園を終わりにすることができた
ってわけですね?
りょうこ
そういうこっちゃ。
赤字屋サバ
サバ教頭の毛筋も薄くなりましたな。
伊塚光五郎
毛筋って何やねん!?
赤字屋サバ
ということはつまり、
平成の特別会計を終わりにするには、
無駄遣いしている官僚と縁のない人物が、
政治を行えばいい
ってことじゃないですか。
りょうこ
その通りです。
ひのもとあや
でも特別会計ってなかなかなくなりませんよね。
りょうこ
ちゅうことはつまり、
官僚と政治家がどっかでつながってる
ちゅうこっちゃがな。
赤字屋サバ
まあ、そういうことでしょうね。
官僚を無視した政治家は当選できないとか、
そういった複雑な事情があるのかもしれませんね。
ひのもとあや
日本って、平安時代から変わってないってことか・・・
りょうこ
ただ、特別会計も正当に使われておれば問題ないわけや。
無駄遣いだけはやめていってほしい
ちゅうこっちゃ。
赤字屋サバ
でも無駄遣いのできない人生なんて、
つまらないですなあ。
伊塚光五郎
アンタ、何わけわからんことぬかしとんねん!!
赤字屋サバ


今回の結論

平安時代と平成は似ています。

今回は「荘園」と「特別会計」、
「藤原氏」と「官僚」を取り上げて、
その類似性をお話しました。

平安と平成にはその他にもいくつか似ているところがります。
1.国として公式の軍隊を持っていない
2.「平」の字を使っている(笑)
3.新しい日本語が生まれた
  (平安ではひらがななど。平成でゎぁ顔文字とかぁ、萌えェェェェェ!!とかぁ)

etc.・・・

ともかく忘れられがちな平安時代を勉強することによって、
平成という時代をどう生きたらいいかがわかるのではないでしょうか。
戦国・幕末も面白いと思いますが、
平安時代ももう少し見つめ直してみませんか?



ひのもとあや先生
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