日本史・That's雑談
第五回 主題 
歴史の醍醐味


ところでいつも疑問だったんだけど、
歴史って、どこが面白いの?
何が面白くてみんなこんなHP読んでるの?
りょうこ
りょうこさん、
いい疑問を持ちましたね。
確かに歴史なんて興味ない人には全然面白くないですよね。
みなさんどこが面白いと思っているのでしょうか?
ひのもとあや
ワイはな、歴史はドラマや、思うからおもろいねん。
かのNHKでも「大河ドラマ」ゆうて、
歴史上の人物をドラマ化しよりますやろ。
つまり、歴史には無数のドラマがころがっとるからおもろい、
ゆうことでんな。
赤字屋サバ
でもワシ、ドラマよりバラエティが好きなんですがのう。
特に「鉄腕ダッシュ」、面白いですのう。
伊塚光五郎
アンタはコメントせんでええ!
歴史の話からはずれてまうさかい!!
赤字屋サバ
あや先生はどうなんですか?
りょうこ
そうですね。一言でいうと、
体験談を知る面白さ」でしょうか。
りょうこさんは、自分のご両親がどんなふうに知り合って、
どんなふうに愛し合ったかという体験談を知りたくありませんか?
ひのもとあや
知りたい知りたい!
だって、両親が愛し合ったから私が生まれたんだもんね。
知りたい、ていうより、知っておかなきゃ
りょうこ
ですよね。
でも自分のご両親のことを知りたいなら、
そのおじいさん、おばあさんはどんなふうに愛し合ったか
という体験談も知りたくなってきませんか?
ひのもとあや
そうだねー、おじいさんとおばあさんだって、
昔は愛し合ってたわけだもんね。
お見合い結婚でもしたのかな?
恋愛結婚、ていう感じじゃないしな〜。
りょうこ
意外と燃えるような恋をして、
かけおちとかしたのかもしれませんぞ。
名家のお嬢様と小説家を目指す貧乏学生の恋・・・・
周囲の大反対を押し切って目指した先は、
北の果て、宗谷岬。
はるかかなたにゃオホーツク・・・・♪
伊塚光五郎
いつまで妄想にひたっとんねん!
もうそのへんにしとき!
赤字屋サバ
私が言いたい「体験談を知る面白さ」というのは、
つまりそういうことなんですね。
両親のことを知りたい、
おじいさんおばあさんのことを知りたい、
おじいさんとおばあさんの両親のことを知りたい、
さらにそのおじいさんとおばあさんのことを知りたい・・・・・・
つまり、自分の両親からずーっと昔にさかのぼって、
「体験談を知りたい」と思うこと、
そして「体験談を知った」時の面白さ

これがあるから、歴史は面白いんです。
ひのもとあや
要するに「歴史」、ゆうものをずーっと現代までつなげると、
自分とつながるんやね。
せやから、「歴史を知る」ちゅうことで、
自分の先祖がどんなふうに生きとったかがわかるわけや。
たとえば大恋愛して結婚した先祖もおったろうし、
友達とケンカして悩んだ先祖もおったろうし・・・・・・
赤字屋サバ
鉄腕ダッシュ」が野球のために放送されなくて、
怒った先祖もいたでしょうし、
休みの日に家でごろごろしていて、
怒られた先祖もいたでしょうし・・・・・・
伊塚光五郎
そりゃアンタのことやろ!
赤字屋サバ
なんとなくわかるような気がしますよ。
つまり、両親の体験談が面白いのと同じように、
ご先祖の体験談も面白い、ってことですよねっ!!
りょうこ
その通りです。
その「ご先祖の体験談」がつまり歴史なんですね
アメリカにはアメリカの体験談、中国には中国の体験談があり、
それぞれの先祖の体験談がその国の歴史になっています。
ちなみに日本には日本の体験談があり、
これがつまり「日本史」です。
ひのもとあや
そうだったのね!
伊塚光五郎
アンタは発言せんでエエて!
赤字屋サバ
ではここでちょっと「面白い体験談」、
特に「面白い恋愛体験談」を持ってる先祖を、
二人だけ紹介しちゃいましょう。
ひのもとあや


北条政子

大恋愛の末に結ばれたダンナが浮気してるのを知ったとたん、
その愛人の家をぶち壊してしまった人

一人目は北条政子
この人は鎌倉幕府を開いた源頼朝の奥さんとして有名ですが、
実はものすごい情熱的な女の人だったんです。
ひのもとあや
どんな人だったんですか?
りょうこ
政子はイヤな人と無理やり結婚させられそうになったとき、
なんと婚礼前夜の嵐の中、家を飛び出して、
大好きな頼朝のもとに走ってしまったんです。
ひのもとあや
まるで映画のようなことをするわな。
しかもその時頼朝は罪人や。
まわりのみんなは「なんちゅうことするおなごやねん!」
と、あきれたらしいわ。
赤字屋サバ
好きな人と一緒になれるなら、
まわりの目なんか気にしない、ということですね。
いいな〜、そういう恋、あこがれちゃうな〜。
りょうこ
そして政子と頼朝は夫婦になったんですが、
何年かたって、
頼朝が浮気してるのが政子にバレてしまったんです。
政子はものすごく怒りました。
ひのもとあや
そして政子は、
「行列のできる法律相談所」の北村弁護士に相談して、
訴えてやる!!」と言ったとか。
伊塚光五郎
なんでやねん!!
赤字屋サバ
なんと政子は家来に命令して、
その浮気相手の家をこなごなにぶち壊してしまったんです。
現代でこんなことする女性はまずいないと思いますが、
当時でもこういうことをする女性は珍しかったようですね。
ひのもとあや
あれだけ愛し合って一緒になったのに・・・
という思いが強かったんだろうね。
りょうこ
そうでしょうね。
ちなみにこのちょっぴりかわいそうな浮気相手の名前は、
亀の前(亀御前)」と言います
ひのもとあや
北条政子が亀をいじめて、
その亀を助けた源頼朝は竜宮城に行ったとか・・・
伊塚光五郎
もうアンタ発言すな!!
赤字屋サバ
さてそれでは次の人にいってみましょう。
ひのもとあや


千葉さな子

坂本龍馬に告白したのに、
龍馬がハッキリ返事をしないため、
自分は「龍馬の婚約者だ」と勘違いしてしまった人

二人目は千葉さな子
この人は坂本龍馬が剣術を学んでいた道場の娘です。
龍馬が江戸に来るたびにこの道場に立ち寄ったりしてるうち、
さな子は龍馬に片思いしてしまったんですね。
ひのもとあや
重いなら早く荷物をおろしたほうがいいですぞ。
伊塚光五郎
そりゃ「肩重い」!
赤字屋サバ
さな子さんの方は片思いだったんですね。
龍馬さんはどう思ってたの?
りょうこ
その龍馬の気持ちが知りたくて、
さな子はある時、思い切って龍馬に告白したんですね。
そしたら龍馬はハッキリ返事せず、
なんといきなり自分の片袖(かたそで)をやぶって、
さな子にあげて

これを自分だと思ってくれ」と言ったんです。
ひのもとあや
え?それってどういう意味?
片袖を「自分だと思ってくれ」ってことは、
オッケーの返事ってこと?
りょうこ
いやいや、文字通りの意味でござるヨ。
だからさな子さんはその後、片袖に「龍馬」と名付けて
ご飯を食べさせたり、お風呂に入れてあげたりしたとか・・・
伊塚光五郎
なんでやねん!
赤字屋サバ
その後さな子が、
片袖と結婚します」と言い出した時は、
さすがに家族があきれて、
「そで(それ)だけはやめてくれ!」と、止めたらしいですぞ。
伊塚光五郎
ええ加減にせい!
赤字屋サバ
龍馬が片袖を渡したのは、
ただ単にハッキリ断れなかったからなんですね。
この時龍馬が「ゴメンナサイ」とだけ言っておけば、
その後のさな子の人生も、
変わっていたかもしれないんですが・・・・・・
ひのもとあや
え?断れなかったってことは、
龍馬さん、さな子さんのこと好きじゃなかったの?
りょうこ
いやいや、好きじゃないとかそういうことでなくな、
龍馬にはこの時すでに、
おりょう」言う好きな娘が京都におって、
結婚するつもりでおったんや。
せやけど、さな子は剣術の師匠の娘やし、
冷たく突き放すわけにはいかん、思うたんやろな。
せやから、とっさの機転で片袖を渡したわけや。
赤字屋サバ
でも結果的に言うと、
この時の龍馬の態度を、
オッケーしてくれたんだ」とさな子は勘違いしてしまって、
その後龍馬が暗殺されてからも、
私は龍馬の婚約者です」と言いつづけるんです。
ひのもとあや
さな子は一生独身でとおして死んだんやけど、
山梨にあるその墓には、
坂本龍馬室(妻)」ときざまれてるらしいワ。
龍馬も日本史では有名人やけど、
その影にはこんな女性もおったゆうことを知っといてほしいね。
赤字屋サバ
なんかハッキリ断ってくれたほうが、
さな子さんもスッキリして違う人生を生きることができたんでしょうね。
そういう意味で龍馬さんは罪な男ですね。
りょうこ
モテる男の宿命でしょうな。
モテモテのワシにも龍馬の気持ち、よくわかりますゾイ。
伊塚光五郎
ウソつくんやないて・・・・・
赤字屋サバ

以上、「面白い恋愛体験談」を持ってる先祖を、
二人だけ紹介しました。
日本史にはこれ以外にもいっぱい面白い体験談がありますので、
それはチャンスがあったらおいおい紹介していきたいと思います
ひのもとあや
わたしにもなんとなく歴史の面白さがわかってきました。
これから頑張って歴史の勉強をすることにします。
りょうこ
「勉強する」なんて考えたら、
かえって面白くなくなるかもしれませんよ。
先祖の体験談を調べる」くらいの、
気楽な気持ちでいたほうがいいかも。
ひのもとあや
せやせや。
こんで調べておもろい体験談を発見した時に、
ワイなんか「歴史の醍醐味(だいごみ)」ちゅうんを感じるんや。
赤字屋サバ
醍醐味ってなんですか?
りょうこ
醍醐味って言うのは五つある味のうちの最後で・・・
ひのもとあや
最初が大一味、大二味、大三味、大四味、そして大五味・・・
伊塚光五郎
ちゃうわい!
そんな単純なモンやないて!
こりゃ仏教用語やで!
赤字屋サバ
牛乳を加工する時の段階を、
乳味・酪味・生酥味(しょうそみ)・熟酥味・醍醐味と五つにわけていて、
仏教の「さとり」をこの五段階にたとえているんですが、
醍醐味はその最後、つまり、究極のものをさすんですね。
ひのもとあや
要するに一番の面白いところ、っていうことですね。
りょうこ
そうです。
ちなみに、四段階の「酥(そ)」はバターのようなもの、
「醍醐」はヨーグルトのようなものだったらしいですね。
ひのもとあや
「酥(そ)」と「醍醐味(だいごみ)」で、
そだいごみ(粗大ゴミ)!!
伊塚光五郎
やかまし!!
赤字屋サバ


今回の結論

「歴史の醍醐味」
それは、「先祖の体験談を知る面白さ」です。
歴史は現実に生きたわれわれの先祖がつくってきたもの、
笑ったり、泣いたり、怒ったり、悲しんだりした、
数々のドラマがそこにはあったはず。
そのドラマは年表をながめてるだけでは見えてきません。
年表から一歩踏み込んでその人物からドラマを感じ取ること、
それが「歴史の醍醐味」でもあります。
みなさんも「歴史の醍醐味」を感じてみたくありませんか?

トップにもどる目次にもどる