日本史・That's雑談
第七回 主題 
守らなくてはならないこと


「お約束」「決まりごと」「規則」・・・
いろいろな呼び方はありますが、
これらはみんな「守らなくてはならないこと」です。
ひのもとあや
憲法」とか「法律」も、
「守らなくてはならないこと」ですよねっ!
りょうこ
くしゃみ三回したら風邪薬を三錠飲むのも、
「守らなくてはならないこと」ですな。
伊塚光五郎
そりゃ「ルル」!!
「守らなくてはならないこと」は「ルール」やろ!!
赤字屋サバ
ルール」って言い方が一番わかりやすいかも。
スポーツなんかでも使ってる言葉だし。
りょうこ
そうですね。
どうしてこんな話題から切り出したかというと、
最近「ルール」を守らない人が増えている、
という気がしたからです。
ひのもとあや
いや、「守らない」という以前に、
むしろ「ルールを知ろうとしない
人が増えてるんちゃいまっか?
赤字屋サバ
「ルル三錠」も知らない人が増えてるんですかのう・・・
伊塚光五郎
だからそのボケはもうエエて!!
赤字屋サバ
サバ教頭の言うように、
「ルールを知ろうとしない」人も確かにいるんでしょうね。
なげかわしいことです。
ひのもとあや
そもそもなんで「ルール」って必要なの?
りょうこ
あんな、人が集まって何かしよう、っちゅう時、
それぞれが勝手に行動しとったら、
何もでけるはずないやろ。
せやから「ルール」っちゅうもんを決めて、
みんなそのルールを守って行動したら、
何かがでけるようになる
んや。
だからルールが必要やねん。
赤字屋サバ
日本史で言うと、
縄文・弥生のころに人が集団行動をするようになりましたね。
その頃に「ルール」というものが発生してきたんです。
ひのもとあや
ワシも初恋の弥生ちゃんと一緒に集団行動してた頃、
心が「ルール」してましたゾイ。
伊塚光五郎
それを言うなら「ルンルン」やろ!?
赤字屋サバ
そんな昔から「ルール」ってあったんだ・・・
りょうこ
そうです。
では次に年表から、
日本における「ルール」の歴史をたどってみましょう。
ひのもとあや

縄文・
弥生時代

604

645
646

689

701

757

1232

1336

1615

1868

1889

1946
集団生活していくうえで「暗黙のルール」ができる


十七条の憲法制定

大化の改新
改新の詔宣布

飛鳥浄御原令施行

大宝律令

養老律令

貞永式目(御成敗式目)

建武式目

武家諸法度・禁中並公家諸法度

五箇条の誓文

大日本帝国憲法

日本国憲法

縄文・弥生の頃は、
日本には「文字」がありませんでしたから、
どのような「ルール」があったかはハッキリしません。
でも狩猟や農耕をしていく上で、
暗黙(あんもく)のルール」はあったんではないか、
と考えられています。
ひのもとあや
「暗黙」って何?
りょうこ
ホラ、あの木と木の間につるして、
そこで昼寝なんかしたりする「あみ」のことでござるヨ。
伊塚光五郎
そりゃ「ハンモック」!!
赤字屋サバ
「暗黙のルール」というのは、
あえて話し合って決めておかなくても、
お互いしてはいけないことはしないようにする
ということですね。
ひのもとあや
たとえば「人のものを取ってはいけない」とか、
「相手を傷つけてはいけない」とかやね。
赤字屋サバ
ああ、なるほど。
りょうこ
人のつるしたハンモックを取ってはいけない、
とかですな。
伊塚光五郎
アンタを、
ハンモックでグルグル巻きにしちゃろうかい!!
赤字屋サバ
古代は「暗黙のルール」でなんとかいけたんですが、
大和朝廷が発展してきた飛鳥時代あたりになると、
そうもいかなくなってきます。
そこで聖徳太子がつくったのが「十七条の憲法」です。
これは「憲法」という名前はついていますが、
今の日本国憲法とは違って、
庶民ではなく役人だけを対象にした内容になっています。
ひのもとあや
つまり「暗黙のルール」を無視して、
好き勝手に行動するこずるい役人が増えてきた、
ちゅうこっちゃね。
だから「ルール」を文書にして、
「守らなくてはならないこと」を自覚させる必要が出てきたわけや。
赤字屋サバ
十七条の憲法」って、
その1が確か「みんなが仲良くすることが大切」
みたいな内容でしたよね?
りょうこ
違う違う、
「ジャブ・・・ひじを左わきから離さぬ心がまえで、
やや内角を狙いえぐりこむように打つべし!」
ですゾイ。
伊塚光五郎
何やねんそれは!?
赤字屋サバ
あしたのジョーの拳闘」の
あしたのために、その1
伊塚光五郎
そないな苦しすぎるボケしないなや・・・
それにそんなん知らん人もおるがな。
赤字屋サバ
くだらないオヤジギャグはさておいて、
十七条の憲法の次は「律令制度」です。
645年にあった大化の改新以降、
飛鳥浄御原令・大宝律令・養老律令と、
ぞくぞく律令が出されています。
この律令というのは、本格的な法律のことです。
「律令もない国はバカにされる」ということから、
中国の律令を日本風に変えてつくったものです。
ひのもとあや
ちなみに言うとな、
この頃つくった「ナントカ律令」は、
明治時代に大日本帝国憲法ができるまで、
正式な日本の法律やったねん。
赤字屋サバ
そうですね。
世界の常識では、
法律というものは時代が変わるにしたがって、
内容も変わっていくものなんです。
でも日本の場合はなぜか律令の内容を変えずに、
つけたし、つけたしで法律を増やしていったんです。
ですから律令の内容と、
その時代につけたした法律とが矛盾していることが、
時々ありました。
ひのもとあや
弁護士の先生によって矛盾したことを言ったりする、
「行列のできる法律相談所」みたいなものですな。
伊塚光五郎
何が言いたいんかようわからんわ!
ピントはずれなこと言わんといてんか!!!
赤字屋サバ
つけたした法律(厳密には特定の人にだけ適用する法律)で、
有名なものが貞永式目(御成敗式目)建武式目
おるいは武家諸法度・禁中並公家諸法度です。
これらはそれぞれ、その時代の幕府が、
政権をかためるために出した法律ですね。
ひのもとあや
貞永式目(御成敗式目)が鎌倉幕府、
建武式目が足利(室町)幕府、
そして武家諸法度・禁中並公家諸法度が、徳川幕府や。
赤字屋サバ
「ご法度(ごはっと)」とか時代劇でよく使いますよね。
法度って、やっちゃダメなことですか?
りょうこ
せや。よう知っとるね。
赤字屋サバ
いやいや、法度とは忍者のことでござるヨ。
伊塚光五郎
そりゃ「ハットリくん」やねん!!!アンタ黙っとき!!
赤字屋サバ
そして明治維新で幕府がたおれ、
新政府は「五箇条の誓文」を出します。
これは法律というより、「こんなことをしていくつもりです」という、
今で言うマニフェストみたいなものですね。
で、いよいよ1889年に大日本帝国憲法が発布され、
律令が終わり、日本も憲法のある国になったというわけです。
1946年の日本国憲法もこの憲法を引きついで、
現代にいたっています。
以上、簡単ですが、
日本における「ルール」の歴史をたどってみました。
ひのもとあや
こうやってたどってみると、
日本人は昔から、
ルールをつくるのが苦手な国民なんやないか

と感じてしまうわな。
中国の物まねでつくった「律令」を、
明治時代までそのまま1200年くらい使って、
やっとできた大日本帝国憲法にしても、
ヨーロッパの憲法を参考にして作ったもんやから、
純粋な日本オリジナルのルールとは言えないやろ。
日本が独自で作ったルールて少ないんとちゃうか?
赤字屋サバ
ルールをつくるのが苦手だから、
ルールを守らない人が多いのかな?
りょうこ
それは言えるかもしれませんね。
ひのもとあや

憲法
(国全体のルール・一番大切)

法律
(国全体のルール)

条例
(地方のみのルール)

規則・規約
(特定の団体のルール)

決まりごと・注意事項など
(一定の場所でのルール)

上にあげたのは、
私たちが守らなくてはならないルールを、
おおざっぱに分類したものです。
ひのもとあや
なんかルールが多すぎて、
どれを守ったらいいのかわかりませんなあ。
伊塚光五郎
全部守らにゃアカンのやて!!
赤字屋サバ
今まで気にしなかったけど、
ルールって、ずいぶん細かく分類されてるんですね。
りょうこ
そうですね。
憲法・法律は日本人である限りみんな守らなくてはなりませんが、
条例・規則・規約などは、
その人がすんでいる場所や、
在籍している学校・会社によって、守る内容が違います。
ま、このへんまではある程度みんなルールを守るようですね。
ひのもとあや
問題なんが「決まりごと・注意事項」など、
一定の場所でのルールを守らない人が最近増えている、
っちゅうことやね。
最初にワイが言ったように、
ルールを知ろうとしない」っちゅう人たちも、
これに当てはまる、思うねん。
赤字屋サバ
「一定の場所」って、たとえばどこですか?
りょうこ
公共の場所・・・つまり「みんなで使うところ」やね。
公園とか、電車内とか、道とか・・・
インターネットで言えば、
掲示板とかチャットなんかもそれに当たるわな。
赤字屋サバ
これらの公共の場所には、必ず決まりごと・注意事項があります。
でもそれを知ろうともしないで、ルールも守らない・・・
こういう人が増えているんですね。
私が今回「守らなくてはならないこと」をテーマにしたのも、
こういった現実をなげいてのものなんです。
ひのもとあや
たとえば電車内とか店の中とかでケータイを使うヤツとか、
道にゴミ捨てるヤツとか増えてるやんか。
赤字屋サバ
ギクッ!!
伊塚光五郎
「ギクッ」って、
アンタまさかしてるんやないやろな!?
赤字屋サバ
大人でそういうことしてる人もいるから、
子供が同じ事してもエラそうに注意できないよね〜。
りょうこ
それでもルールは守らなくてはいけないし、
注意もしなくてはいけないんです。
「人が守ってないから自分もいいだろう」
という考えではいけませんよ。
ひのもとあや
第二次世界大戦が終わった頃に、
山口忠良(ただよし)ちゅう東京地裁の判事さんがおってな、
日本中に食い物がなくって、
みんなが法律に違反しとるヤミ米を買って食べている時、
この山口さんだけは、
「ヤミ米はルール違反だから絶対食べない!」
と言って、ほとんど手に入らない正規ルートの米を待っているうちに、
飢え死にしてしもうたんや。
赤字屋サバ
そこまで徹底しなくても・・・・
伊塚光五郎
ま、この人は極端な例やけど、
とにかくルールは守らなアカン、ゆうこっちゃ。
赤字屋サバ
わかりました。
ワシもこれからはきちんと米屋さんでお金払って米を買いますゾイ。
伊塚光五郎
そーいう意味やないねん!!
それに「これからは」って何やねん!
今までヤミ米買って食っとったんかいな!?
いつの時代の人間やねん!!!
赤字屋サバ
でもルールって言ったって、
だいたい当たり前のことが基本になってますよね

「人に迷惑かけちゃいけない」とか、
「自分勝手にしちゃいけない」とか・・・
りょうこ
そうです。
もともとルールなんてのは「当たり前に守らなくてはならないこと」を、
みんなが守らないために形にしたものなんです。
だから「自分がこうされたらイヤだな」と思うことをしなければ、
だいたいはルールを守ってることになる
んですよ。
ひのもとあや
決まりごとやら注意事項なんてことが書いてあったら、
ちゃんとそれを読むというのもある意味ルールやね。
もちろん読んだ上で守る、ちゅうのがいっちゃんベストなんやけど。
赤字屋サバ
注意事項」という漢字が読めない人はどうしたらいいんですかな?
伊塚光五郎
くだらん質問する前に、
漢字の勉強せい!!!!
赤字屋サバ


今回の結論

ルール・・・・それは、「守らなくてはならないこと」です。
どうして守らなくてはならないかは、対談中に何度も説明しました。
覚えてない人は、何度も読み返してください。

このHPを例に取ると、「掲示板」が公共の場所です。
(注・・・現在この掲示板は廃止されています。
今設置されている掲示板は、別の管理人が運営している掲示板です)

掲示板には、「書き込む時のルール」が、
最初に表示されるようになっています。
このルールを「読まない」「守らない」人が最近特に多い!!!

「自分で簡単に調べられることは質問しない」
と書いてあるのに、同じような簡単な質問を何度も書き込む人や、
「自分が子供だと思う人は書き込む内容を大人の人に見てもらってから〜」
と書いてあるのに、
気軽に子供っぽい文章(敬語を使っていない文章)を書き込む人!
すべてルール違反です。

ルール違反にはペナルティ(罰)が与えられます。
このHPの掲示板の場合は「即削除」です。
悪どい場合には「アクセス禁止(見ることさえ出来なくなる)」されることもあります。

法律では子供の場合、このペナルティ(罰)を少なくしているのですが、
それは子供が「ルールを知らない可能性がある」とみなしているからで、
決して子供だからルール違反をしてもいい、ということではないのです。
むしろ子供だからこそ、「ルールを知るように努力しなくてはいけない」のです。

みなさん、ルールは「ちゃんと読んで」、「ちゃんと守って」くださいネ。
ひのもとあや先生からのお願いです。

トップにもどる目次にもどる