日本史・That's雑談
第九回 主題 寸劇・一休さん
| 今日は趣向を変えて、 みんなで寸劇をしたいと思います。 主人公は「一休さん」です。 配役は・・・・・・ |
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| ひのもとあや | |||||
| あわてない、あわてない。 一休み、一休み。 |
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| 伊塚光五郎 | |||||
| 始まってばかりやのに、 一休みしてどうすんねん!! だまって話、聞けや!! |
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| 赤字屋サバ | |||||
| え? つまり一休さんを主人公にした劇をする、 ってことですか? |
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| りょうこ | |||||
| そうです。 でもマンガの一休さんではなくて、 実在の一休さんの生涯を劇にしようと思います。 さて、配役ですが、 一休さんは伊塚校長にやってもらいます。 |
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| ひのもとあや | |||||
| うれしいですのう。主人公とは。 あや先生は、 ワシの演技力に目をつけたわけですな? |
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| 伊塚光五郎 | |||||
| いいえ。 ただ単に、 校長ならヅラなしで坊主役ができるからです。 |
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| ひのもとあや | |||||
| あや先生、キツイですのう・・・ | |||||
| 伊塚光五郎 | |||||
| 私は何の役ですか? | |||||
| りょうこ | |||||
| りょうこさんには、 一休さんになにかと質問をする、 「さよちゃん」の役をおもにやってもらいます。 そしてサバ教頭には、 一休さんに色々とアドバイスする、 お坊さん役(名前なし)とその他キャラをやってもらいます。 |
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| ひのもとあや | |||||
| 教頭もヅラなしで坊主役ですな。 | |||||
| 伊塚光五郎 | |||||
| やかまし!! | |||||
| 赤字屋サバ | |||||
| そして私は、ナレーター役をします。 | |||||
| ひのもとあや | |||||
| あや先生、 さっき「実在の一休さんの生涯を劇にする」、 言うてましたけど、 「さよちゃん」は架空の人物やおまへんか? それにワイがやる「お坊さん」に名前がない、 ちゅうのも変やおまへんか? |
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| 赤字屋サバ | |||||
| さすが教頭、よく気がつきましたね。 この劇の目的は、 主人公の一休さんが、 どんな生涯をおくった人かを劇にするのが目的なので、 その他の登場人物はさして重要ではないんです。 「さよちゃん」や「お坊さん」は、 劇の中で一休さんに色々質問するだけのキャラなので、 架空の人物でもかまわないんです。 |
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| ひのもとあや | |||||
| なるほど。 じゃ私はとにかく一休さんに色々質問するかわいい女の子、 ということですね。 |
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| りょうこ | |||||
| 「かわいい」て、自分でよう言うわ(笑) | |||||
| 赤字屋サバ | |||||
| ワシも「かわいい」一休さんですぞ。 | |||||
| 伊塚光五郎 | |||||
| やかまし!! | |||||
| 赤字屋サバ | |||||
| さて、それでは寸劇・一休さんのはじまり!! | |||||
| ひのもとあや | |||||
| 時は室町時代。 ちょうど南北朝が統一され、 後小松天皇が第100代天皇に即位していた。 そしてそんな1394年の元旦、1月1日、男の子が生まれた。 父親は時の天皇、後小松天皇。 母親は統一で没落した南朝方の娘だった。 この男の子は天皇の息子でありながら、 南朝方ということで生まれながらにビンボーになってしまい、 天皇の息子ということを隠して生きなければならなかった。 そして男の子は六歳になった・・・ |
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| ワイは京都のエラい坊さんやで〜。 おや、あんさん、誰でんねん? えらいべっぴんさんやなぁ。 え?名前は聞かないでくれ、て? よっしゃ。ワイも太っ腹や。聞かないでおいたる。 で?なんぞ用でっか? え?「この子をあずかってくれ」て? あんさん、ここは安国寺ちゅう寺やで。 この子を坊主にしよう、ちゅうんかいな。 しゃあないなあ。 ちょっと、あんさん!どこ行きまんねん!お〜い!! ・・・・・・行ってもうた。 |
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| エラい坊さん | |||||
| エラい坊さん、 どうしたんですか? おや、この男の子、誰? |
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| さよちゃん | |||||
| おお、さよちゃんかいな。 あんな、さっきべっぴんさんが来てな、 この男の子を置いてったねん。 「この子を坊主にしてくれ」ちゅうてな。 |
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| エラい坊さん | |||||
| どれどれ? うわ〜!!ブサイクな男の子!! これって人間? |
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| さよちゃん | |||||
| ブサイクとは失礼ですのう。 こんなイケメンの美少年をつかまえて。 |
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| 男の子 | |||||
| 誰がイケメンやねん!? つけ麺みたいな顔してからに。 |
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| エラい坊さん | |||||
| ねえ、エラい坊さん。 こんなブサイクじゃなくて、 もっといいのをあずかりましょうよ。 |
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| さよちゃん | |||||
| さよちゃん、我慢してや。 このブサイク男の母親には、 色々事情があんねん。 没落した南朝の一族やから、 息子を坊主にでもせな、一族の出世が望めん、 ちゅう事情がな。 |
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| エラい坊さん | |||||
| とか言ってエラい坊さん、 ワシの母親があまりにべっぴんさんなので、 ほれましたな? ほれた相手の言うことにゃあさからえぬ、 というヤツですな? |
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| 男の子 | |||||
| やかまし! | |||||
| エラい坊さん | |||||
| ところでワシ、 いつまでも「男の子」ではおかしいでござろう? そろそろ名前をつけてくだされ。 |
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| 男の子 | |||||
| そうやね。 じゃ、アンタの名前は「周建(しゅうけん)」や。 周りにジャマな建物を建てる、と覚えたらエエわ。 ひねくれたアンタにぴったりの名前やろ? |
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| エラい坊さん | |||||
| え?名前は「一休さん」でしょ? | |||||
| さよちゃん | |||||
| 「一休」はワシが安国寺を出たあと、 25歳頃につけた名前でござるヨ。 だからワシのこの小僧時代は、 「周建(しゅうけん)さん」とよんでくだされ。 フルネームは萩原健一でござる。 |
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| 周建さん | |||||
| そりゃ「ショーケン」やろ! | |||||
| エラい坊さん | |||||
| こうして安国寺に預けられて、 お坊さんになる修行を始めた周建さん。 しかしそんな彼にも転換期がやってきた。 エラい坊さんのやることが気にくわない周建さんは、 ついにある決心をしたのだった。 |
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| あ〜、おなかがすきましたのう。 おや?こんなところにおいしそうなまんじゅうが・・・ これ、食べてもいいんですかのう? |
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| 周建さん | |||||
| ダメダメ! これは毒入りキケンやねん! 食べたら死ぬで。 |
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| エラい坊さん | |||||
| おっと、それは大変。 | |||||
| 周建さん | |||||
| ワイはちょっと用事があって出かけるけど、 食べちゃアカンで。毒まんじゅうやで。 平成15年の流行語大賞やで。 |
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| エラい坊さん | |||||
| しつこいですな。 早く出かけなされ。 ほれほれほれ・・・・と、やっと出かけたか。 |
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| 周建さん | |||||
| 周建さん!大変!わたし、エラい坊さんが大切にしているエロ本、 破っちゃった!! |
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| さよちゃん | |||||
| 何!それは大変! あのエロ本は、ワシもこっそり盗み見していたのに・・・ |
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| 周建さん | |||||
| 周建さん、どうしよう・・・? | |||||
| さよちゃん | |||||
| こうなったら、お詫びに二人で死にましょうゾイ。 | |||||
| 周建さん | |||||
| どうやって死ぬの? | |||||
| さよちゃん | |||||
| なんという偶然か、ここに毒まんじゅうがあるんでござるヨ。 二人でこの毒まんじゅうを食べて死にましょうゾイ。 |
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| 周建さん | |||||
| うん、わかった。 もぐもぐもぐ・・・・・ まだ死なないね。もぐもぐもぐ。 |
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| さよちゃん | |||||
| もっと食べないと死なないのかもしれませんな。 もぐもぐもぐ。 |
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| 周建さん | |||||
| 全然死なないね。 それにしてもこの毒まんじゅう、おいしいね。 もぐもぐもぐ。 |
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| さよちゃん | |||||
| あっ、ついに全部食べてしまった・・・ でも死にませんな。♪なんでだろ〜♪ これも平成15年の流行語大賞!! |
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| 周建さん | |||||
| おまえら何しとんねん!! | |||||
| エラい坊さん | |||||
| あっ!エラい坊さん! かくかくしかじかというわけで、それなら死のうと、 周建さんと二人で毒まんじゅうを食べたんですぅ〜 でも死ななかったんですぅ〜 |
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| さよちゃん | |||||
| なんちゅうことしてくれたねん・・・ これはワイがあとで食べようと、こっそりとっておいた、 大切な大切なまんじゅうやったのに・・・トホホ。 |
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| エラい坊さん | |||||
| なんだ、毒ではなかったんですかな。 それならちゃんと本当のことを言ってくれれば、 ワシらまんじゅうを食べなかったのに・・・。 |
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| 周建さん | |||||
| もうアンタ安国寺から出ていき!! | |||||
| エラい坊さん | |||||
| 何ですと!? 自分のウソを棚に上げてワシを追い出すとは・・・ ウソをつく坊さんのいる寺なんて、 こっちから願い下げでござるヨ! フンだ!出て行ってやる! |
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| 周建さん | |||||
| あっ!周建さん!!・・・ | |||||
| さよちゃん | |||||
| 引き止めてくれるな、さよちゃん。 もうワシは出て行くと決めたんでござる。 |
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| 周建さん | |||||
| 出て行くんなら、貸してたお金、返してね。 | |||||
| さよちゃん | |||||
| あーーーーれーーーー・・・・・・・・・ | |||||
| 周建さん | |||||
| こうしてウソつきの坊さんに愛想をつかした周建さんは、 安国寺を飛び出した。12〜15歳頃であったらしい。 そして全国を歩き回った周建さんは、 22歳の時に滋賀県のあたりで、ある人物と出逢う。 |
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| 全国いろいろ歩いて「エラい」と言われるお坊さんに逢ったけど、 どこにも本当に「エラい」坊さんはいませんのう・・・ |
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| 周建さん | |||||
| おいコラ、そこの波平さん。 | |||||
| エラい坊さん | |||||
| ワシは波平さんではなく、周建さんですぞ。 エラそうな物言いをするアナタは誰ですかな? |
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| 周建さん | |||||
| ワイはな、エラい坊さんやねん。 名前は華叟宗曇(かそううどん)、言うねん。 |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| カスうどん? まずそうなうどんですな。 |
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| 周建さん | |||||
| その「うどん」やない! 宗曇(うどん)っちゅう名前やねん! |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| で?そのうどんがワシに何の用ですかな? | |||||
| 周建さん | |||||
| アンタ今、「どこにもエラい坊さんがいない」言うとったやろが。 ちゃんと目ぇ見開いて探したんかい? |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| 当然でござるヨ。 ワシのこのかわいいつぶらな瞳で一所懸命探したんでござる。 |
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| 周建さん | |||||
| 誰が「つぶら」やねん! 「円谷(つぶらや)プロの怪獣」みたいな目ぇしとってからに!! |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| ひっどーーーい!!! | |||||
| 周建さん | |||||
| 気色悪いリアクションすな!! それより、その怪獣の目で、ワイの名前をよう見ぃや! |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| ええと・・・「エラーの坊さん」と書いてありますな。 | |||||
| 周建さん | |||||
| ちゃうがな!よう読み! エ・ラ・い・坊さんやて! つまり、ワイは本当にエラい坊さんなんや。 ホレ、後光がさしとるやろ? ピカーーーッ!!と。 |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| へーーー、トリビア!! 本当にエラい坊さんなんですのう。 それこそワシが捜し求めていた人でござるヨ。 さっそくですが、弟子にしてくだされ。 |
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| 周建さん | |||||
| よし、弟子にしたる。 せやけど、周建ちゅう名前は、なんか呼びにくいな。 なんや犬のハチ公呼んどるみたいで。 |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| それは「忠犬」ですな。 | |||||
| 周建さん | |||||
| せや!アンタいっつも休んどるようやから、 「全休さん」ちゅう名前に改名しなはれ。 |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| 全休ベリマッチ!!・・・・ て、そんな名前いやですのう。 せめてちょっと休む、という名前にしてくれませんかのう? |
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| 周建さん | |||||
| それなら「一休」なんてどや? | |||||
| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| おお!!それいいですのう。 一級品のワシにピッタリの名前ですな。 |
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| 周建さん | |||||
| その一級やないわい!! | |||||
| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| かくして、 宗曇(うどん)に「一休」という名前をつけてもらった一休さん。 あらためて修行にはげんで、気が付いたら27歳になっていた。 |
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| ワシももう27歳。 そろそろ修行もアキてきましたな。 |
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| 一休さん | |||||
| アキたらあかんやないか! 修行ちゅうもんは、一生するもんなんやで。 |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| でも修行なんかして、 何かいいことがおきるんですかな? |
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| 一休さん | |||||
| 修行すれば、「さとり」が開けんねん。 みんな「さとり」を開くことを目的に修行しとんのやで。 |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| 「さとり」って何ですかな? | |||||
| 一休さん | |||||
| 「さとり」は、さとった人にしかわからんモンやねん。 | |||||
| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| じゃあさとった人にきけば、 「さとり」の意味を教えてくれるんですな? |
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| 一休さん | |||||
| 聞いたかてわかるもんやないねん。 自分で修行してつかまなアカンもんやねん、 さとりっちゅうもんは。 |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| うどん師匠はさとりを開いてないんですかな? | |||||
| 一休さん | |||||
| 「うどん」て、ひらがなで書くな! さとりくらい開いとるワイ! だから「エラい坊さん」て呼ばれとんじゃ!! |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| あーあ、ワシも早くさとりを開いて、 こんなつまんない修行を終わりにしたいですのう・・・ |
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| 一休さん | |||||
| 「さとり」なんてどうでもいいじゃない。 それより遊ぼうよ、一休さん。 |
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| さよちゃん | |||||
| おや、さよちゃんではないですかな。 たしか安国寺にいたはずのさよちゃんが、 なぜにこんなところに・・・ |
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| 一休さん | |||||
| ま、そんな細かいこと気にしない、気にしない。 一休み、一休み。 |
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| さよちゃん | |||||
| そうですな。 では何して遊びましょうかな? |
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| 一休さん | |||||
| カラスの歌を歌いましょ。 | |||||
| さよちゃん | |||||
| いいですのう。 それじゃさよちゃんからどうぞ。 |
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| 一休さん | |||||
| ♪カ〜ラ〜ス〜、なぜなくの〜♪ | |||||
| さよちゃん | |||||
| ♪カラスの勝手でしょ〜♪ ・・・・・・・・・ハッ!!! |
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| 一休さん | |||||
| ?どうしたの?一休さん? | |||||
| さよちゃん | |||||
| ワシ、この歌で「さとり」をひらきましたゾイ。 | |||||
| 一休さん | |||||
| 何、いいかげんなこと言うてまんねん。 「さとり」っちゅうんは、 そない簡単に開けるもんやないがな。 |
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| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| でも開いてしまったのは事実ですぞ。 うどん師匠、 ワシこれで修行を終わらせていただきまする。 |
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| 一休さん | |||||
| オイオイ、ホンマかいな? | |||||
| エラい坊さん華叟宗曇 | |||||
| また行っちゃうの? 一休さん? |
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| さよちゃん | |||||
| 縁があったらまたどこかで逢いましょうゾイ。 さらば〜 |
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| 一休さん | |||||
| こうして、さとりを開き、 滋賀県のうどん師匠の元を去った一休さん。 落ち着いた先は、子供時代を過ごした京都。 (史実ではうどん師匠が死んだので京都に帰った) 一休さんはこの京都で、 自分のひらいた「さとり」について語り始める。 |
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| 戻ってきましたゾイ、京都。 さっそく舞妓はんのもとにレッツゴー!! |
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| 一休さん | |||||
| お〜い、一休さ〜ん!! | |||||
| エラい坊さん | |||||
| は〜い!! | |||||
| 一休さん | |||||
| ♪スキスキスキスキスキッスキッ、 愛して〜る〜♪ |
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| エラい坊さん | |||||
| 気色悪い事いう坊さんですな。 | |||||
| 一休さん | |||||
| ワイも好きでこんなセリフ言うとらんわい! 台本にあるから仕方なく言っとんじゃ! それより一休さん、 「さとり」開いたて言うてまっけど、 どないな「さとり」か、教えてくれへんか? |
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| エラい坊さん | |||||
| よう聞いてくれました!! ワシのさとりを一言で言うと、 「今の時代(室町時代)、 一番欲深いのは坊さんである」 ということですゾイ。 |
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| 一休さん | |||||
| なんやて!? ほならワイもアンタも欲深い、 ちゅうことかいな!? |
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| エラい坊さん | |||||
| そうですゾイ。 だからワシはこれから欲望のおもむくままに、 好きなように生きていくつもりでござる。 |
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| 一休さん | |||||
| アンタとんでもないこと言う坊さんやな。 そないなことされたら、 アンタ一人のために、 ワイら他の坊さん全部が迷惑するやないかい! |
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| エラい坊さん | |||||
| どうしてですかな? | |||||
| 一休さん | |||||
| どうして、て・・・ どうしてもやがな。 |
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| エラい坊さん | |||||
| 迷惑するということは、 自分が欲深い、ということを認めたんでござるな? |
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| 一休さん | |||||
| ぐ!・・・ そうやないけど・・・ |
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| エラい坊さん | |||||
| 言葉につまりましたな。 悪霊退散!!喝!! |
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| 一休さん | |||||
| ケッ!覚えてやがれ!! | |||||
| エラい坊さん | |||||
| ふぉふぉふぉ。 さとりを開いたワシにかなうわけないでござる。 おととい来やがれ! |
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| 一休さん | |||||
| すごいね、一休さん。 | |||||
| さよちゃん | |||||
| また逢いましたな、さよちゃん。 | |||||
| 一休さん | |||||
| おひさしぶりぶりっ! ところで一休さんのその格好、何? ホームレスみたいだよ。 |
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| さよちゃん | |||||
| これが「さとりを開いた人」の、 最新のファッションでござるヨ。 |
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| 一休さん | |||||
| それに昼間からお酒くさいし、 舞妓さんの尻を追っかけてるし・・・ どうなってんの? |
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| さよちゃん | |||||
| だからこれがワシの「さとり」なんでござる。 ワシがさとりを開けたのも、 さよちゃんと歌った「カラスの歌」のおかげ。 感謝しておりまする。 |
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| 一休さん | |||||
| あんな歌のどこでさとりが開けたの? | |||||
| さよちゃん | |||||
| 「カラスの勝手でしょ〜」ってトコですな。 「勝手」!!ハッ!!ピ〜ン!! ときたわけですな。 |
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| 一休さん | |||||
| よくわかんねーーー!! | |||||
| さよちゃん | |||||
| 色即是空、空即是色・・・・・・ すべては欲望のおもむくままに、ですのう。 ところでワシこれから女の子とデートなんで、 さよちゃんとはお別れでござる。 ではサラバ!! |
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| 一休さん | |||||
| 変わっちゃったなーー、一休さん。 「欲望のおもむくまま」がさとりだったら、 ほとんどの一般人はさとりが開ける、 ってことじゃないかなーーー? う〜ん、よくわかんない!! |
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| さよちゃん | |||||
| こうして自分独自の「さとり」を語り、 実行した一休さん。 でも、その本能丸出しの行動は、 京都の坊さんたちににらまれてしまう。 しかし時代は動いていた。 1428年には、日本最初の農民一揆である、 正長の土一揆がおき、 1441年には部下が将軍を暗殺するという、 嘉吉(かきつ)の乱がおきる。 そして1467年には戦国乱世のきっかけになる、 応仁の乱がおこった。 こんな時代に一休さんのおこなった 「欲望のおもむくまま」の生き方は、人々の共感を呼び、 「一休さん人気」はいやがうえにも高まっていった。 こうなると、かつて一休さんを毛嫌いしていた京都の坊さんは、 一休人気を認めざるをえず、 あの有名な大徳寺の住職に一休さんを迎えようとするのであった。 一休さん、この時すでに80歳になっていた・・・ |
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| ふがふがふが、 ワシももう80歳になってしもうた。 でもまだまだ欲望がつきることはありませんのう。 さて、今日は何をして遊びますかのう・・・ |
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| 一休さん | |||||
| アンタ、一休さんやろ? | |||||
| エラい坊さん | |||||
| いやいや、ワシは京都に咲いた謎の遊び人でござるよ。 | |||||
| 一休さん | |||||
| 意味わからんがな! 一休さんなんやろ? |
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| エラい坊さん | |||||
| ふがふがふが、 今日は絶好の入れ歯びよりですのう。 |
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| 一休さん | |||||
| 耳、遠いんかい!? | |||||
| エラい坊さん | |||||
| いや〜、そんなにホメられると、 テレますのう・・・ |
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| 一休さん | |||||
| 誰もホメとらんがな! ・・・・・・アホ |
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| エラい坊さん | |||||
| 「アホ」とは失礼な!! | |||||
| 一休さん | |||||
| 聞こえとるんやないかい!! | |||||
| エラい坊さん | |||||
| ふがふがふが。 ところでアナタ、 このワシに何の用ですかな? |
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| 一休さん | |||||
| せやせや、 アンタに頼みたいことがあって来たねん。 あんな、京都の大徳寺ちゅう寺、知っとるやろ? あの寺が、落ちぶれてつぶれそうになっとんねん。 アンタあそこの住職になって、 立て直してくれまへんか? |
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| エラい坊さん | |||||
| ワシ、納豆キライなんでござるヨ。 | |||||
| 一休さん | |||||
| 大徳寺納豆とちゃうワイ!! 大徳寺の住職になってくれへんか、 て、頼んどんねや。 |
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| エラい坊さん | |||||
| わかりました! | |||||
| 一休さん | |||||
| おお!引き受けてくれるんでっか? | |||||
| エラい坊さん | |||||
| ワシも男だ! 大船に乗ったつもりでお断りしますゾイ!! |
|||||
| 一休さん | |||||
| 断るんかい!? | |||||
| エラい坊さん | |||||
| しかし一休さんはこの頼みを断れず、 大徳寺の住職にさせられてしまった。 一休さんは大徳寺に住まず、 あちこちをふらふらし、 昔遊んでいた時のコネを使って、 なんと大徳寺を立て直してしまった。 一仕事終えた一休さんは、 酬恩庵という自分の家に戻ると、 病気になってしまった。 |
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| ふがふがふが。 ワシもついに88歳。 でもまだまだ死にませんぞ。 |
||||||
| 一休さん | ||||||
| しぶといね、アンタ。 88歳いうたら、 この時代の平均寿命とっくに越えとるやないかい。 |
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| 謎の男 | ||||||
| めざせ!ギネスブック! ですな。ふがふがふが。 |
||||||
| 一休さん | ||||||
| この時代、そんなもんあるかい!! | ||||||
| 謎の男 | ||||||
| ところでアナタは誰ですかな? | ||||||
| 一休さん | ||||||
| アンタの実の息子や。 忘れたんかい!? |
||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| ああ、そうでしたかのう。 いつのまに息子ができたんですかのう? |
||||||
| 一休さん | ||||||
| 無責任なこといいなや! あんな、本来坊さんは、 子供なんぞつくっちゃアカンのやで。 坊さんの子供や、ちゅうことで、 ワイはずいぶん肩身せまいねん。 それもこれも、 アンタが欲望のおもむくままに生きてきた結果やねん。 どないしてくれるんや!? |
||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| そうでしたか・・・ それでは可愛そうなアナタには、 特別にワシの弟子にしてあげましょうゾイ。 色即是空、空即是色・・・ |
||||||
| 一休さん | ||||||
| ふざけとんのかい!? | ||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| まあまあ息子さん、 この人はもう病気なんですから、 あまりいじめないでくださいな。 |
||||||
| 謎の女 | ||||||
| ?アンタ誰やねん? | ||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| さっきまでは「さよちゃん」役でしたが、 ここから役名が変わりました。 こ”ん”ばん”わ”、森といいます。(←森進一のモノマネで) 一休さんとは11年前に知り合いました。 自称・一休さんの妻です。 |
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| 森女 | ||||||
| アンタ、坊さんのくせに妻までおったんかい!? | ||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| ふがふがふが。 テレますのう。 |
||||||
| 一休さん | ||||||
| テレとる場合か!! | ||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| ぐぐぐ!!! 急に様態が悪化しましたゾイ・・・・・ |
||||||
| 一休さん | ||||||
| 大丈夫ですか!? 一休さん!! |
||||||
| 森女 | ||||||
| みなさまサヨウナラ・・・・・・ガクッ | ||||||
| 一休さん | ||||||
| 一休さん!!一休さん!! | ||||||
| 森女 | ||||||
| ついに死んだか・・・・・ | ||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| あ、そうそう。 遺言を残すのを忘れてましたゾイ。 |
||||||
| 一休さん | ||||||
| まだ生きとったんかい!? | ||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| 遺言は何? | ||||||
| 森女 | ||||||
| ワシもう体に力が入りませぬ・・・・ ちょっと耳を近づけてくれませんかのう・・・ |
||||||
| 一休さん | ||||||
| こうかいな? | ||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| ぼそぼそぼそ・・・・・・ | ||||||
| 一休さん | ||||||
| え? 何やて? |
||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| わっ!! | ||||||
| 一休さん | ||||||
| 〇※/!!◆×!! あーーー、ビックラこいた! もうアンタはよ死に!! |
||||||
| 一休さんの息子 | ||||||
| ふぉふぉふぉ、見事にひっかかりましたのう。 | ||||||
| 一休さん | ||||||
| んもーーー、最後までおちゃめさんなんだから、 一休さん(笑)。 ・・・で、遺言って何?私きいてあげるよ。 |
||||||
| 森女 | ||||||
| 死にとうない・・・ | ||||||
| 一休さん | ||||||
| え? | ||||||
| 森女 | ||||||
| 死にとうない! 死にとうないんでござるよ・・・ 死にとうない〜・・・・・・ 死に、死に、死にとうない!! 死にとうないんでござる ーーーーーーーー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ガクッ |
||||||
| 一休さん | ||||||
| かくして未練をたっぷり残して、 一休さんは死んだ。 ・・・時代は流れて江戸時代。 一休さんをモデルにした「一休とんち話」がうまれた。 ここでの一休さんは、実物と違って、 とんちで大人をやりこめる、 かしこい小坊主になっている。 そしてさらに時代は流れて昭和50年、 テレビアニメに一休さんが登場した。 この一休さんはさらに実物と違って、 かしこい上にかわいくなっていた。 いつの時代も庶民に愛された一休さんだが、 そのイメージは時代によってずいぶん変化していったのである。 それでは一休さんのおはなし、これまで!!! |
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| おまけの一休さん年表でござる。 劇を読む上で参考にしてくだされ。 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ |
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| 伊塚光五郎 | |||||
| 一休さん年表 | 一休さんに関係ある出来事 | ||||
1394 1月1日元旦に生まれる。父親は後小松天皇とされる 1400 安国寺に預けられる。名は周建 1406頃? 安国寺を飛び出し、諸国をまわってエラい坊さんをさがす 1415 滋賀県で華叟宗曇(かそううどん)師匠に弟子入り 1420 夏の夜、カラスの声を聞いてさとりを開く。 この頃うどん師匠から一休の名をもらう 1428 うどん師匠が死んだので京都に帰る 女遊びはするわ、酒をのむわで、欲望のおもむくままに生きる 1456 京都に酬恩庵を作って住む 1470 大阪で「森」という女性に出会い、恋する。この時一休さん77歳 1474 頼まれて大徳寺の住職になり、建て直しに成功。 1481 11月21日、「死にとうない」とつぶやくが、死ぬ。88歳 |
1392 南北朝の統一 1408 三代足利義満没 1428 正長の土一揆 1433 後小松天皇没 1441 嘉吉の乱 1467 応仁の乱 1700頃? 一休頓知咄 1975 テレビアニメ 「一休さん」開始 |
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| 以上、実在の一休さんを寸劇にしてみたわけですが、 みなさんの感想はいかがですか? |
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| ひのもとあや | |||||
| 死にとうない! 死にとうないんでござるよ・・・ 死にとうない〜・・・・・・ |
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| 伊塚光五郎 | |||||
| もう劇は終わっとんねん!! | |||||
| 赤字屋サバ | |||||
| 私、 アニメなんかで見る一休さんのイメージしかなかったんで、 今回ちょっとビックリしました。 一休さんって、変わった人だったんですね。 |
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| りょうこ | |||||
| そうですね。 アニメなどの一休さんは、頭がよくてかわいくて、 その「とんち」で大人をやりこめる、 というストーリーですが、 実際の一休さんは、むしろ大人をバカにしたような、 ナマイキな少年だったようですね。 |
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| ひのもとあや | |||||
| そして大人になってからも、 自分が坊さんのくせにほかの坊さんをバカにしたりして、 死ぬまでナマイキだったらしいわ。 でもこれは、ほかの坊さんが堕落しすぎてたから、 いう理由があるんやけどな。 |
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| 赤字屋サバ | |||||
| そういえば、この劇には、 ワシの好きな蜷川(にながわ)新右衛門さんや、 将軍義満さんが出てきませんでしたのう。 なぜですかな? |
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| 伊塚光五郎 | |||||
| 新右衛門さんは架空の人物ですね。 モデルはいたようですが。 そして将軍義満ですが、こっちは実在の人物です。 でも、実際のところ、義満と一休さんは、 直接会ったことはないみたいなんですね。 |
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| ひのもとあや | |||||
| 義満が死んだんが1408年、一休さんが14歳の時や。 つまり一休さんが安国寺におった頃は、 義満の最晩年やねん。 こんな時期にただの寺の小坊主に将軍が会うわけないし、 一休さんのほうも南朝一族の生き残りとして、 その身分を隠しとったわけやから、 将軍と会うなんて絶対ありえないわけや。 ま、これは後世つくられたフィクションやろね。 |
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| 赤字屋サバ | |||||
| なるほど。 では蜷川(にながわ)さんの話は作り話、ということですな。 ワシ、あんなにこわがってしまって損しましたゾイ。 |
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| 伊塚光五郎 | |||||
| そりゃ稲川(いながわ)淳二のこわい話やろ!! | |||||